わいわいメール特別号
- 2012/07/01 00:00
「うれしくて!!」
9月16・17日に小倉南区にある「もりの家」へ年長児の子ども達がお泊り保育に行きます。
「もりの家ってどんなところかな?」「どこからモノレールとバスに乗るのかな?」と、いろいろな声が聞かれ、子ども達の気持ちが高まってきました。モノレールやバスに乗る所がわからないので、クラスで話し合い、みんなで下見に行くことになりました。
モノレールの切符を購入する時の事です。小倉~企救丘までの切符を自分たちで購入する事にしました。私は、「これが小倉って言う字で企救丘がこんな字なんだよ。」と教えました。すると、子ども達は、漢字や値段を確認しながらボタンを押し、小倉~企救丘までの切符を全員(8名)で間違わずに購入する事ができ、子ども達は、ほっとした表情でモノレールに乗車しました。モノレールの中では、車内放送を聞き、停車駅や風景を観察していました。
「小倉の次は平和通なんだって。」と確認し記録をしていました。「モノレールって高いところを走るんだね。」など、一人ひとり感じた事やいろんな思いが口からでていました。
帰りの切符も自分たちで購入することにしました。降車駅や値段を確認しながらボタンを押して切符を購入しました。行きの経験がここで身についていました。
すると、一人の子どもが、値段や駅名を確認せず、行きと同じ場所のボタンを押したため、小倉まで150円なのに50円のおつりが出てきました。「あれ?おつりがでてきた・・・」と子ども達の声が聞かれその子どもは、間違えてボタンを押したことに気づいたようで、顔が硬直したような表情になり「どうしよう・・・」「帰れない・・・」子ども達は、静まり返りました。
どうしたらよいのか8名は考えました。乗車するモノレールの時間も近づき「いろんなボタンがあるから押してみたら?」「切符が違うから乗れないよね~」「どうする?」など、いろいろな意見が出てきました。すると、一人の子どもが「駅の所におじさんがいたよ。聞いてみようか?」「うん。聞いてみよう。」早速、みんなで駅員さんの所へ行きこれまでの状況を説明しました。すると駅員さんは、「あぁ間違ったね。お金を返してあげるから、今度はちゃんと押すんだよ。」と優しく教えてくださいました。子ども達はホッとした表情で駅員さんにお礼を言い、全員切符を購入し保育園に帰る事ができました。
この場面は、保育士にとってはチャンスだったのです。5歳児の育つ力が表れるよい機会なので、この場面をどう乗り切るか、保育士は見守ったのです。子どもたちは、自分たちで考え、行動に移して社会の一員として乗り越えました。
ふたば保育園のめざす人間像である「自主的に行動ができる」「意欲的である」「人を思いやる心をもつ」の三つの項目をクリアしてくれました。付き添った保育士は至福の喜びを感じて、あつい思いを胸に帰園しました。
あまりにうれしくて、ご両親の皆さまにもこの喜びをご一緒という思いでお知らせしています。
主任保育士
中村友美